私立文系を卒業して国公立医学部再受験に挑戦する方のために

私立文系の大学を卒業した後に医学部再受験を志しました。2017年4月入学です。少しでもお役に立てれば幸いです。

予備校か宅浪か?②

前回は私の意見として、勉強の環境が整っているのなら宅浪でもOKだが、少しでも不安があるなら予備校をお勧めするということを書きました。

私の同期の再受験の方たちの中には予備校に通っていた人もいらっしゃいますし、宅浪の人もいらっしゃいますが、意外と宅浪の人が多いです。

そこで、入学してから彼らと色々と話すうちに宅浪について感じたことを少し書いておこうと思います。

私が思った宅浪に向いている人は、

とことん自分に自信がある人です。

私の同期でも、「予備校にお金払って教えて貰う人が信じられない、高校レベルなら自分で勉強した方がよっぽど早いし効率的だ」と豪語する人がいました。また、そこまでいかなくても「予備校でも宅浪でも勉強しなければならない内容は一緒、それならわざわざ予備校に通わずに自分で勉強しようと思った。」と言う人もいました。

ちなみに前者の発言をした彼は日本のトップクラスの大学に優秀な成績で入学し、優秀な成績で卒業した人なのであまり参考にはならないかもしれません。

ただ、私自身に関しても、宅浪を選んだ理由は勉強する環境が整っていたからですが、確かに予備校に通うより自分で参考書をやった方が早いと思ったことも理由の一つではあります。

私は私立文系卒で学力には全く自信がありませんでしたし、実際に悲惨な状況でした。でも、これだけ参考書が数多く出版されていてネットでも受験に関してあらゆることが容易に調べられる時代にわざわざ医学部専門予備校や大手予備校に大金を払って通うことが最短で医学部に合格するための良い選択であるとは到底思えなかったのです。

なので、仮に私が一人暮らしではなく実家暮らしで勉強に集中できる環境が整っていなかったとしても恐らく自習室を借りる、あるいは喫茶店で勉強することを選んでいたと思います。

つまり、誰かに教えて貰わなくても自学自習で医学部の合格まで辿り着けるだろうという自信はあったのです。

もし入試で落ちていたら私は予備校に通わず宅浪を選んだことを後悔していたかもしれません。でも自分に自信を持って宅浪を選んだからこそ迷いなく勉強に集中することができ、結果として医学部に合格したこともまた事実です。なので、宅浪だろうが予備校だろうが自分が自信を持って勉強に専念できるような選択をすることが最も重要なのだと思います。