化学④
前回の続きです。
今回で化学の勉強法と参考書紹介はおしまいとなります。
一つ、参考書の紹介を忘れていました。
⑫有機化学演習 (評価:★★★★☆)
有名な参考書の一つで、タイトルの通り有機化学の問題のみが詰まっています。
最初のまとめは、有機の勉強を始めたばかりではまとまりすぎてよく分からないと思いますが有機の勉強が進んでくると上手く必要なポイントのみが凝縮されていることがよく分かります。
問題の質も良く、重要問題集とそこまで難易度差もないので、重要問題集だけでは有機分野の演習量に不安がある方にとっては最高の参考書だと思います。
ただ1点、この参考書の難点を挙げるとすればそれは問題の多さです。
化学という1教科の中の更に1分野である有機に対してそこまで時間をかける余裕があるかというとはっきり言って、ないと思います。
なので、私はこの参考書の冒頭にもやり方の一つとして書かれている通り、「例題」のみ解きました。
例題のみだと56問あるので、丁度いい重要問題集の補完役になってくれると思います。
本当に全ての参考書の紹介を終えたところで、化学の勉強の総括に入ろうと思います。
まず最初に私が自分の勉強で失敗したなと思うことは、化学に時間をかけすぎたことです。
これだけ参考書の紹介をしたので、既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、完全に私はやり過ぎました。今さら遅いですが、余計な勉強をした時間を数学にかければ前期で受かっていたかもしれないと思うほどです。
化学の勉強は大抵の大学の2次試験で出てきますしとても重要です。しかし、勉強できる時間が有限である以上、やはり他教科との兼ね合いを考えなければなりません。
それなのに私は化学の勉強が楽しくなってしまい、中級レベルの色んな問題集に手を出し過ぎてしまいました。
ある意味で優先すべき教科(私の場合は数学でした)から逃げたと言えるかもしれません。
なので、今もう一度受験生に戻って化学の勉強をするなら、
①化学基礎問題精講
②スタンダード問題230選
③化学重要問題集 (←繰り返し解く)
+ 余裕のある人
④ 有機化学演習(例題のみ)
⑤ 化学の新演習(無機分野のみ1週か2週)
以上の参考書をやると思います。
勿論、単科医や旧帝の医学部を目指す人はこれでは足りないと思いますが、中堅レベルの医学部までを志望するのならこれで十分だと思います。
最後にセンター試験に関してですが、私は化学に関しては過去問の類は一切やっていませんが1ミスでなんとか終えることが出来ました。
また、数学と違って予備校から出ている実践問題集等も一切やっていないので、正直化学に関しては重要問題集を繰り返し解いていればセンター試験用の何か特別な対策は不要だと思います。(ただ、模試等でマークシート形式に慣れておくことは重要です。)
以上で、化学の勉強に関してはおしまいです。
大分と時間がかかってしまいましたが、誰か一人でも医学部を目指す方のお役に立てれば幸いです。