物理を選ぶか?生物を選ぶか?①
医学部再受験を決意された方が迷うのが「物理」か「生物」のどちらを選ぶかではないでしょうか。
元々理系だった方は物理を迷いなく選ぶのかもしれませんが、文系の道を歩んできた方にとっては将来を左右する大事な決断であり意外と迷われる方も多いと思います。
私は、散々これまで書いてきました通り文系の道を歩み続けてきた人間で数字を見るのがあまり好きではありませんでしたので迷いなく「生物」を選択しました。
ただ、受験が終わった今だからこそ「生物」選択の良い所や悪い所が朧気ながら分かってきた気がします。
最初は、生物のあまり良くないなと思う所についてです。
それは高得点の取りにくさ、この1点に集約されます。
通説とされている「生物は物理と違って高得点が取りにくい」という話は調べればあちこちで出てきますが、私もそれらに関しては本当のことだと実感しました。
センター試験ではあまり差はつかないと思うのですが、二次試験になるとそれが一変します。
物理と比較すると生物は記述の比率が格段に高いです。また、記述しなければならない文字数も数十文字~数百文字まで多種多様です。
そして、二次試験レベルになると問題で起こっている現象が極めて複雑になってきます。
その中で時間内に完璧な考察をし、その考察結果を採点者が望むような解答として完璧に記述することは極めて困難です。
なので、どうしても部分点が引かれてしまいます。
実際に私が入学した大学では「物理と化学」で受験をして入学してきた人が「生物と化学」の人よりも大分と多いです。およそ3倍~4倍の差があるのではないでしょうか。
また、少し前に受験生時代の選択科目の話を周囲の人たちと話す機会があったのですが、やはり「生物」を選んで医学部に合格する人は現役や再受験を含め他の大学でも少数派だという話を聞きました。
なので、基本的に高得点を要求される医学部入試において生物選択は不利なのかもしれません。
ただ、生物を選択した私としては生物選択で良かったなと感じた所もたくさんあります。
なので、次回は生物選択の利点について書きたいと思います。