私立文系を卒業して国公立医学部再受験に挑戦する方のために

私立文系の大学を卒業した後に医学部再受験を志しました。2017年4月入学です。少しでもお役に立てれば幸いです。

化学①

それでは、化学の勉強法に行きたいと思います。

化学に関しては、元素記号すらあやふやな段階からスタートしたので、最初は本当に苦労しました。

ただ、中盤からどんどんと面白くなり始めて最後には私の貴重な得点源になりました。

2017年のセンター試験はなんとか1ミスで終えることができ、二次試験でも単科医大や他のトップクラス大学の医学部を除けば大体の大学で最低8割は取れる自信があり、実際の2次試験でも8割を超えていました。

ただ、反省点も数多くあります。

ですので、化学では時系列に沿って私がどのように勉強していったのか、今思うと失敗だったと思う部分も含めて参考書紹介とともに振り返りながら書いていこうと思います。

 

①岡野の化学が初歩からしっかり身につく (理論、無機、有機まで全て)

(評価:★★★☆☆)

まず、最初に私が購入したのはこちらのシリーズです。

初心者でも行けるとのことで購入して、理論化学から読んでいきました。

元素記号からあやふやで電子が何かすら忘却してしまった私でも読み進めることが出来たので、最初は比較的楽に読めました。

ただ、途中から「覚えるしかありません」という表現が増えてきたり、本当に基礎的なことしか書いておらず、出てくる化学反応式の細部にまで踏み込んだ説明があるわけではないので、「何でそうなるの?」と頭の中で思うことが増えてきたのでやや辛かった時もありました。

とはいうもののやはり私のような化学に対してほぼ初学者同然の人でも「読める」本でしたし、いちいち化学の原理を細かく説明していては途中で嫌になっていたかもしれません。ですので、最初のとっかかりとして考えれば十分役割を果たしてくれており、今振り返ってみるとこの内容でも致し方ないのかなという思いもあります。

結局、理論、無機、有機まで全ての本を購入しましたが、化学の勉強が中盤になってからは全く読み返すことがありませんでした。

書いてある内容が基礎的で、前述の通り反応の仕組みについて詳細にその原理を説明しているわけではないので、文字通り読んでも意味がないのです。

なので、良い意味でも悪い意味でも初心者向けだと思います。

私は読んだことがありませんが、「宇宙一わかりやすい高校化学」など他にも基礎レベルの参考書は出版されていると思いますので、それらを使用しても全く問題ないと思います。

 

②高校とってもやさしい化学基礎 (評価:★★★★☆)

酸化還元や酸塩基など岡野先生の本で分からなかった(分かりにくかった)ことをもう一度別の角度から見返すために岡野先生の本と並行して購入しました。

名前通り化学基礎の範囲に関して分かりやすく化学反応式に矢印などを用いて説明されており、原理なども丁寧に説明されていたので良かったと思います。

 

ここから私の問題集の迷走が始まります。

 

③化学重要問題集 (評価:★☆☆☆☆ 後に ★★★★★)

岡野先生の本を読みながら、やっていく問題集を探していた私は「重要問題集を完璧に仕上げれば大体の大学で化学を得点源に出来る!」という情報を多くの場所で見つけました。

その情報は後に正しかったと分かるのですが、少しでも早く化学を仕上げたかった私は1冊目の問題集としてこの問題集を選んでしまったのです。

出来る人もいらっしゃるのかもしれませんが、結果からいうと私には無理でした。

問題の意味が分からず、解ける問題も一応あるものの、分からない問題に対しては数十分かかることがざらで、しかも解説を読んでも書いてある内容が分からない…。

その状態のまま気付けば一か月以上経ってしまいました。

模試の結果も惨憺たるもので、さすがにこのままではヤバいと思った私は、次の問題集を探しました。

 

④リードLightノート化学 (評価:★★★☆☆)

重要問題集で挫折した私が次に手を出した問題集は、リードLightノート化学です。

この問題集は、重要問題集より易しめでポイントを押さえた穴埋めもあるし、良い教科書補助教材だと思います。

ただ、やはりこの問題集も結果として私は最後までやりきれませんでした。

それは、問題数が多すぎると感じたからです。

今考えてみると、特にそんなことはないのですが当時の私にとってはリードLightノート化学に出てくる問題でさえ難しく感じてしまっていました。

これは、独学の悪い部分が出てしまったかなと思います。

化学は無機は勿論ですが、理論や有機でも暗記が不可欠な教科です。

基礎となる知識を頭の中にインプットした上で、それを基に化学反応式を立てたり計算したりしていきます。

しかし、暗記する作業を怠っていた私は、問題を解く中で自分の知らない、あるいは覚えていない知識と出会ったときに逐一参考書に戻って調べていました。

その面倒な作業が延々と続いたことで嫌になってしまったのです。

また、リードLightノート化学の文章が無機質でやっていて余り楽しくなかったことも挫折した理由の一つです。

 

こうして重要問題集を挫折し、リードLightノート化学という決して難しくない問題集も挫折した私は根本的に考え方を改めて「理解を伴った暗記」に重点を置き、また再び別の問題集を探すことにしました。

そして、とうとうやって良かったなと感じる最後までやりきった問題集に出会うのですが、それは次の記事でまた書かせて頂きます。